オランダ/EUのミュージック・オン・CDからのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はわりとクリアでよい。グラハム(グレアム)・ボンドはエセックス州ラムフォード出身のオルガニスト兼管楽器奏者で、60年のゴーディー・チャールズ・クィンテットを皮切りに、ドン・レンデル・クィンテット、アレクシス・コナーズ・ブルース・インコーポレイテッドを経て、グラハム・ボンド・クァルテット、グラハム・ボンド・オーガニゼイションを結成、他にもピート・ブラウンとのデュオ・ユニットやジンジャー・ベイカーズ・エア・フォース等々幅広い活動を見せたが、74年にドラッグ禍で電車に飛び込み自殺した。本作は、70年にUKワーナーからリリースされたフィフス・アルバム(オーガニゼイション名義も含む)だが、66年の未発表スタジオ音源(1~9曲目)と、63年6月のクロークス・クリークでのライヴ音源(10~12曲目)をコンパイルした内容で、オリジナルは2枚組だったので2in1CD。メンバーは、66年がボンド、ディック・ヘクトール・スミス、ジョン・ハイズマンのトリオ編成、63年がボンド、ジョン・マクラフリン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーの4人編成、プロデュースは66年のみハイズマン。後にコロシアムでヒットする「ウォーキン・イン・ザ・パーク」を始めとして、ボンドのノリのよいオルガン&ボーカルを軸に、ジャズとブルースをロックで括った感じのサウンドを展開。ハイズマンのドラムもかなり饒舌で、ヘクトール・スミスのサックスも含めプレ・コロシアム的な感覚で聴けて、その意味ではわりと素直にカッコいい好盤と思う。
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輸入盤
(Blues&Swamp/R&B,Jazz,Blues,Psyche / Jewel-case CD(2021) / Music On CD/Holland,EU)