オーストラリアのプログレッシヴ・ラインから、70,72,73年の3枚のシングルからアルバム未収録曲5曲をボーナスで加えての、02年新規24ビット・リマスターでのリシュー。イースト・オブ・エデンはサセックス州の港町ブライトン出身のグループで、67年にデイヴ・アーバス、ロン・ケインズ、ジェフ・ニコルソンが中心となって結成されたピクチャーズ・オブ・ドリアン・グレイを母体として、68年のロンドン進出後アトランティック・レコードとの契約の際にイースト・オブ・エデンに改名。7月にシングル・デビューを果たすも鳴かず飛ばずだったが、デッカがアングラ系ニュー・ロックのレーベルとして設立したデラムと再契約した。本作は、71年にUKハーヴェストからリリースされたフォース・アルバムで、メンバーは、前作と同じアーバス、ジム・ローチェ、デイヴ・ジャック、ジェフ・アレンの4人編成、スリーヴ・デザインはヒプノシス。概ね、前作の延長線上にある泥臭いブルージー&スワンピー路線で、重くモコモコしているがノリのよいドライヴ・ベース、派手ではないがキレのよいドラム、フィドル的下品さのある泥臭いヴァイオリン、ブルージーなギターやサックスに粘っこいボーカルが絡む、相変わらずちょっとクセのある独特のサウンドを展開。重く湿ったアシッド色の強いアングラ調から、ザ・バンド的なカラっとしたシブいレイド・バック調まで、ブルース、ジャズ・ロック、プログレ、スワンプをサイケで括った感じで、ある種のアクとエグ味が妙に耳に残る。このアングラの香りを放つ屈折感のあるサウンドは、B級だが確実に捨て難さがあって、スリーヴも含めブルージー&スワンピーなブリティッシュ・ロックの好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues&Swamp/Blues,Swamp,Progressive / Jewel-case CD(2002 24bit Re-master) / Progressive Line/Australia)