UKのコンクエスト/リトル・ハウス・ミュージックから、デジパックでのリリース。バーニー・マースデンはバッキンガム出身のギタリストで、UFO、ワイルド・ターキー、ベーブ・ルース等々を渡り歩いたが、何よりペイス・アシュトン・ロードとホワイトスネイクのメンバーとして知られていると思う。本作は、21年にマースデンのウエブ・サイトで限定販売されたアルバムで、「チェス」との同時リリース。メンバーは、ボーカル&ギター、プロデュース兼任のマースデンを中心に、ボブ・ハドレル(ex.バーコーズ,etc)、ジョン・ゴードン(ex.ロジャー・ウォーターズ,etc)、ジム・ラッセル(ex.カーブド・エアー,ストレッチ,etc)の4人編成が基本で、曲によってアラン・グレン(ex.ナイン・ビロウ・ゼロ,etc)のブルース・ハープが入る。タンパ・レッド(ハドソン・ウィッテカー)、レオン・ラッセル、ドン・ニックス、フレディ・キング、ジェリー・ビーチ等々のカヴァー曲に、自作曲も交えた構成は「チェス」と同じだが、カヴァー曲のセレクトが少しソウルフルなチョイスで、ストレートにブルース色が強いセレクトの「チェス」とは若干趣を異にする。マースデンのツボを押さえたギターは安定してカッコよく、ボーカルもけっこう上手くなっている印象で、シンプルだがバンド感が担保されたバックの演奏のハマりも上々。全体に派手なインパクトには欠けるかも知れないが、粒の揃ったシブい味わいの曲が並んでいて、この酒が進む感じは、ブルース・ロック系愛好家ならまずもって楽しめる好盤と思う。
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輸入盤/限定プレス
(Blues&Swamp/Blues,Hard / Digi-Pack CD(2021) / Conquest Music/Little House Music/UK)