UKのエステリック・レコーディングスから、19年新規リマスター&デジパックでのリシュー。ブライアン・デヴィッソンズ・エヴリ・フイッチ・ウェイは、その名の通りブライアン・デヴィッソンが、ナイス解散後の69年に元スキップ・ビファーティのグラハム・ベル等々とロンドンで結成したグループ。本作は、70年にUKカリスマからリリースされた唯一のアルバムで、UKオリジナル・スリーヴ仕様。メンバーは、デヴィッソン、ベル、ジョン・ヘドリー、ジェフリー・ピーチ(ex.VDGG,スリーピー,etc)、アラン・カートライトの5人編成。概ね、少々のプログレ色を交えた管楽器入りブルース・ロックを展開していて、タメの効いたドラムとウネウネしたベースが独特の粘っこさを放つリズム隊に、黒っぽくてディープなボーカル、ダークで太い管楽器、キレたブルージー・ギターが絡む。全体に、重く引き摺る感じのまま盛り上がっていく様は素直にカッコよく、いかにもブリティッシュ然としたサイケなアングラ感と、ヴァーティゴやネオン系の妖しいイモっぽさが交叉。特に、1,4,6曲目辺りの粘っこいヘヴィネスは圧巻で、ジャジー&ブルージーなブリティッシュ・ロックの好盤と思う。この後デヴィッソンはレフュジー、ベルはベル&アーク、スノーウィー・ホワイトズ・ブルース・エージェンシー、カートライトはプロコル・ハルム、ヘドリーはダラス・ボーイズ、ラスト・イグジットへ。EUプレス盤
輸入盤/デッドストック入荷
(Blues&Swamp/Blues,Psyche,Progressive / Digi-Pack CD(2020 Re-master) / Esoteric Recordings/UK,EU)