韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、19年新規リマスター&限定ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング&見開き紙ジャケ仕様、インサート入、オビ付。ブロンコは、アラン・ボウン・セットを辞めたジェス・ローデンが、シェイクダウン・サウンド時代の僚友達と69年に新たに結成したグループで、本作は70年にUKアイランドからリリースされたファースト・アルバム。メンバーは、ローデン、ロビー・ブラント(ex.シルヴァーヘッド,チキン・シャック,ブロークン・グラス,etc)、ケヴィン・ギャモンド、ジョン・パステルナーク、ピート・ロビンソン(クォーターマスのキーボーティストとは別人)の5人編成を基本に、曲によってジェフ・バニスター、クリフォード・ワードが適時ゲスト参加。ローデン、ギャモンド、パステルナークは元シェイクダウン・サウンド、ギャモンド、パステルナーク、ロビンソンはバンド・オブ・ジョイのメンバーでもあった。概ね、ルーラルなスワンプ色を基調としたサウンドを展開していて、わりと典型的な『ブリティッシュ・ミーツ・アメリカ』方面という印象。アコギも交えたトリプル・ギターのアンサンブルを軸に、粘っこい重さが担保されたシブいノリの演奏はけっこうカッコよく、全体に木漏れ日フォーク感とアンバーなロック感が交叉していて、楽曲も悪くない。少しソウル調のローデンのボーカルのハマりもよく、6,7曲目辺りの盛り上がりも聴き応え十分で、この線としてはかなりの好盤と思う。
輸入盤/限定プレス
(Blues&Swamp/Swamp,Soul,Folk Rock / Paper-Sleeve CD(2019 Re-master) / Big Pink Music/Korea)