USAのライオン・プロダクションズから、71年のプロモ用モノ・シングル両面2曲と未発表曲2曲の計4曲をボーナスで加えての、デジパックでのリシュー。ティン・ハウスはフロリダ州出身のグループで、この後ジョニー・ウインター・アンドに加入するフロイド・ラドフォードのデビュー・バンドとしても知られていると思う。本作は、71年にUSAエピックからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ラドフォード、ジェフ・コール、マイク・ローガンのトリオ編成。レコーディング時は、全員まだティーンエイジャーの若きハード・ロッカー達で、プロデュースはリック・デリンジャー。軽快に弾きまくるラドフォードのギターを中心に、ブルースを基調としたマイナー展開の多い楽曲を、トリオならではの炸裂感と重量感のある演奏で展開していて、随所に若さゆえの青臭さが顔を出すが、同時に若さゆえの思い切りのよさとストレートさが味わい深くもあって、ヘヴィネス・疾走感もともに十分。基本的にはB級なのだが、ポップになり過ぎないハーモニー・コーラスも含め、デリンジャーの手腕もあってか適度にメロディアスで聴きやすく、生来のアメリカンなキャッチーさと青臭さから来るブリティッシュ的な翳りが、結果として上手いマッチングを見せている印象。この、ちょっとスカした生意気さ加減は、いかにもマイアミ周辺の若造という感じもあって、ハード・ロック愛好家なら文句なしに楽しめるだろう好盤と思う。ボーナス群は、モノ・ヴァージョン2曲は古めかしさがハマっていて、未発表曲2曲はわりと素直にカッコよかった。。
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(Psyche Hard/Progressive,Blues / Digi-Pack CD(2014) / Lion Productions/USA)