スウェーデンのGMRミュージックから、デジパックでのリリース。メリーウェザー・スタークは、元メリーウェザー、ママ・ライオン、ヘヴィ・クルーザー等々のニール・メリーウェザーと、オーヴァードライヴ、ロコーモーティヴ・ブレス、マウンテン・オブ・パワー、コンスタンシア、グランド・デザイン等々のヤンネ・スタークが、17年に新たに結成したユニットで、15年のマウンテン・オブ・パワーのサード・アルバムでメリーウェザーの曲をカヴァーしたことが契機となったらしい。本作は、20年にリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、ボーカルのメリーウェザー、ギター&ベースのスターク、ドラムのマイケル・メイソネットの3人、メリーウェザーとスタークの共同プロデュース。概ね、前作の延長線上にあるブルース・ハード調サウンドを展開していて、少々の当世風メタル感を内包しつつも、基本的に70年代調ハード・ロック感が十分に担保されている印象。全体に弾き倒し感のあるソリッドなギター、ロッド・スチュワートを下品にしたような過剰気味のダミ声ボーカルを核に、ギター・リフとのユニゾンを基調としつつも安定したドライヴ感のベース、ハード・ロック・マナー満点のドカスカなドラムが一体となってロールする演奏は、ともかくも濃密かつヘヴィで素直にカッコいい。全体に、オーソドックスだがストレートにブルージーな楽曲は悪くなく、シンプルでギミックなしの擬似トリオ的バンド感も上々で、この線としては非常にノリのよい好盤と思う。オールド・スタイルのハード・ロック系愛好家はまずもって楽しめるのでは。
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輸入盤
(Blues Hard/Psyche,Heavy Blues / Digi-Pack CD(2020) / GMR Music/Sweden)