スウェーデンのフラウド・ジェムスから、69年のアルバム未収シングル両面2曲をボーナスで加えてのリシュー。フューズは、グリム・リーパーズとトースト・アンド・ジャムの2つのグループが合体する形で、67年にイリノイ州ロックフォードで結成された。何より、この後チープ・トリックのリック・ニールセンとトム・ピーターソンが在籍していたことで知られているかも知れない。本作は、70年にUSAエピックからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ニールセン、ピーターソン、ジョー・サンドベルグ、クレイグ・メイヤーズ、チップ・グリーンマンの5人編成、プロデュースはジャッキー・ミルズ。ニールセンが21歳、ピーターソンが19歳、メイヤーズが18歳、サンドベルグとグリーンマンが17歳らしく、確かにギターやオルガンの勢いのよさと弾き倒し振りには若さを感じるが、アレンジはちゃんと練ってあってブルース基調の楽曲も悪くなく、何より全員演奏が上手くてしっかりしていて、ティーンズ中心の演奏ということに驚かされる。非常にハード・ロック然としたドカスカのドラムと、重厚な音でドライヴするベースのリズム隊にのせて、太くてクッキリしたシャウト・ボーカル、弾きまくるオルガン、洪水メロトロン、ハード・エッジなファズ・ギターが切り込んでくる様は素直にカッコよく、全員が1つの塊となって疾走するバンド感も十分。インプロも交えたソロ・パートと、キメの多いプログレ的アレンジのバランスもよく、ギラギラしたサイケ感も満点の文句なしの好盤と思う。これはカッコよし!。
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輸入盤
(Blues Hard/Blues,Psyche,Progressive / Jewel-case CD(2014) / Flawed Gems/Sweden)