ドイツのワールド・イン・サウンドから、10年新規リマスターでのリシュー。ケアリー・キューリー・ストロングはロサンジェルスのハリウッド出身のグループで、その名の通りリン・ケアリーとジェファーソン・キューリーを軸に69年に結成されている。この後、アイヴァー・アヴェニュー・リユニオン、メリーウェザー&ケアリー、ママ・ライオン等々で活動するリンの最初のバンド。本作は、69年にUSAエピックからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、リン、キューリー、ジェフ・ウエストン(ex.ジ・アザー・ハーフ,etc)、クリストファー・ブルックス、ロン・グリネル(ex.ジョー・ウォルシュ,etc)の5人編成、プロデュースはジャッキー・ミルズ。当時まだ10代だったリンのボーカルは、確かに若くてお転婆な感じだが、パワフルなシャウト・スタイルはすでに出来上がっていて、瑞々しくてはちきれんばかりの印象。キューリーとウエストンのギターやオルガンも、ブルージーな流暢さとサイケなファズ加減の混ざり具合が絶妙で、安定して的確にボトムを支えるリズム隊も相俟って、ブルース・ハードまたはヘヴ・ブルースとして十分に上等で素直にカッコいい。おそらく、リンとキューリーを売り出すための企画バンドだったのかも知れないが、少々のR&Bとスワンプ色も含め全体にバランスがよくて引き締まったサウンド。リンのボーカルが好きな人は勿論、ブルース&ハード・ロック愛好家ならまず持って楽しめるだろう、わりと文句なしの好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues Hard/Heavy Blues,R&B,Psyche,Swamp / Jewel-case CD(2010 Re-master) / World In Sound/German)