韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、14年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様で、リリック・インサート入、オビ付。ブラディ・メアリーはニュー・ヨークを拠点に活動していたグループで、本作は74年にUSAファミリー・プロダクションからリリースされた唯一のアルバム。メンバー・クレジットが一切なくて正体不明だが、その為なのか同じニュー・ヨーク出身のサー・ロード・バルティモアの変名サード・アルバムではないか、という噂が取り沙汰された。というのも、サー・ロードのセカンドと同じロング・アイランドのヘンプステッドのスタジオで、同じエンジニア(ジョン・ブラッドリー)でレコーディングされていて、さらにボーカルの声がサー・ロードのジョン・ガーナーに似ているからということのようだが、ガーナーによると全てヨタ話で、実際には71年にサー・ロードとブラディ・メアリーが隣同士のスタジオでレコーディングしていただけで、何らかの事情で本作のリリースが74年になったということらしい。プロデュースはヴィニー・テスタ。ギターとオルガンがわりと弾きっぱなしの、ハイテンションな疾走ハード・ロックを展開していて、ブルース基調だがファンク色とプログレ色が加味された楽曲、ラテン・パーカスも交えた16ビート基調の炸裂感のある演奏は素直にカッコいい。何というか、パープルっぽい部分とサンタナっぽい部分がゴタ混ぜまたは交互に出てくるような印象で、ベタ泣きの男気ハード的要素もあって、バンド感満点、B級感十分の好盤と思う。
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輸入盤
(Blues&Swamp/Swamp,Blues / Paper-Sleeve CD(2014 Re-master) / Big Pink Music/Korea)