ドイツのGTRからデジパックでのリシュー。バッジ&カンパニーはカンサス出身のグループで、本作は77年にUSAウィルマルコから自主制作盤としてリリースされた唯一のアルバムと思われる。メンバーは、テリー・ウィリアムス、ランディ・コーワン、ヴァージル・ユージン・マーティンのトリオ編成で、オクラホマのタルサでレコーディングされている。オリジナルLPは、ハード・ロック系のコレクターズ・アイテムとしてマニアの間では知られる1枚で、下品な音で弾きまくるギターを中心とした、ある意味典型的なB級ブルージー・ハードを展開していて、勢い重視の疾走振りといいガンカン押しまくる武骨さといい、いかにもトリオらしい炸裂振りで、スカっと一発男気ロックといった印象。ドラムが時々モタるというかヨレていて、はっきりいって演奏は上手くはないのだが、ともかくもブルージーに弾きまくるギターはわりとカッコいい。シャウト・タイプのボーカルも、時々声が裏返るがそこそこハマっていて、ドラムに比べればけっこうベースが堅実なので、危ういながらも楽しみ所は十分にある。全体に、多少のヨレやミスなどお構いなしといった感じで疾走していて、そこはかとなく漂うサザン・ロックの香りはZZ・トップ・タイプとも云えるかも知れない。6ケタのプレミア価格ほどの聴く価値があるかどうかは人それぞれと思うが、演奏はダメダメだが楽曲は悪くはなく、とにかく勢いのよさとラウドネスが爽快なサウンド。B級ハード・ロック愛好家ならけっこう楽しめると思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues Hard/Heavy Blues,Rockin' / Digi-Pack CD(2008) / GTR/German)