USAのマンダラから、デジパックでのリシュー。ブル・アンガスはニューヨーク州ポキプシー出身のグループで、ラリー・ラファルスとディーノ・パオリッロの2人のギタリストが中心となって、60年代末頃に結成されたようだ。アンガス種の牛を飼育する牧場の納屋を借りてリハーサルしていた時に、このバンド名にしたらしい。本作は、72年にUSAマーキュリーからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーはファーストと同じラファルス、パオリッロ、フランキー・プレヴィーテ、ロン・ピッコロ、レニー・ヴェンディッティ、ジーノ・チャールスの6人編成、プロデュースもヴィニー・テスタ。基本的には、前作の延長線上にあるブルージー・ハードを展開しているのだが、ピッコロがオルガンよりピアノを多用していることもあって、ちょっとフェイセズ的な渋みが加味されたヘヴィ・ブルース・ロック的サウンドに仕上がっている。さらに、哀愁のリコーダーが上手いマッチングを見せる3曲目のようなプログレ的ナンバーもあって、ファーストのB級ハード感が担保されたまま幅が広がっている印象で、ラウドなゴリゴリ感と流暢な洗練感が同居する演奏も熟れて来ている感じ。ハード・ロックのマナーを基調とした、小粋なヘヴィ・ブルース・ロックまたはブルージー・プログレとしても十分成立していて、楽曲も演奏も素直にカッコよく、ファースト同様に知名度は低いかも知れないが、ハード・ロック&ブルース・ロック愛好家、さらにはプログレ愛好家も楽しめるだろう好盤と思う。カッコよし!。
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(Blues Hard/Heavy Blues,Progressive / Digi-Pack CD(2010) / Mandala/USA)