UKのエソテリック・レコーディングスから、72年のアルバム未収シングル両面2曲をボーナスで加えての、16年新規リマスターでのリシュー。スリー・マン・アーミーは、元ガンのエイドリアン(バディ・マイルス・バンド経由)とポール(パリッシュ&ガーヴィッツ経由)のガーヴィッツ兄弟が、元スプーキー・トゥースのマイク・ケリーと71年に新たに結成したグループで、上記以外にもベイカー・ガーヴィッツ・アーミー、グレアム・エッジ・バンド、メイ・ブリッツ、ボクサー等々の関連バンドがある。本作は、71年にUKペガサスからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、前述のエイドリアン、ポール、ケリーのトリオ編成が基本だが、曲によってバディ・マイルスがドラム、ベース、オルガンで適時ゲスト参加、プロデュースはルー・ライズナー。概ねメンバーからイメージされる通りの、軽快かつキャッチーなブルージー・ハードを展開していて、重たいがノリのよいドラムと心地好くドライヴするベース、よく練られた重厚なギター・リフと弾きまくるギター・ソロ、澱みないクリアーなボーカルが、一体となって炸裂&疾走する様は素直にカッコいい。全体に、ハード・ロック・トリオ然としたダイナミックな爽快感十分で、この線としては演奏・楽曲ともに申し分のないサウンド。マイルスも結果としていい味出していて、スカっと壮快なブルージー・ポップ・ハードの定番の1つというか好サンプルというか、ハード・ロック愛好家はまずもって楽しめるだろう好盤と思う。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche,Pops / Jewel-case CD(2016 Re-master) / Esoteric/UK)