スウェーデンのフラウド・ジェムスから、11年新規リマスターでのリシュー。サンディは、71年にドイツのベラフォンから唯一のアルバムをリリースした知られざるブリティッシュ・グループで、ピート・ゲヴィン(ex.ジョディ・グラインド,ヘッズ・ハンズ&フィート,ヴィネガー・ジョー,etc)や、デヴィー・パティソン(ex.ガンマ,シェンカー・パティソン・サミット,キッド・グローヴス,ロビン・トロワー,etc)が在籍していた。メンバーは、パティソン、ゲヴィン、ジミー・フォレスト、ジョン・バークレーの4人編成、プロデュースはヒュー・マーフィ。パティソンとゲヴィン以外の2人の名前を他で見ることもなく、当時ドイツ盤のみのリリースなので知名度がないのも然りかも知れないが、曲によってはブルース・ハード系として上々の仕上がりというか、特にドラムとハモンド・オルガン、ボーカルはかなり秀逸で、知名度のなさで埋もれてしまうには惜しい捨て難さを放つ。全体にギターが弱く、後半に少しダレてくる印象もあるのだが、概ねジョディ・グラインドのセカンドに近いスタイルで、ドカスカと横ノリで疾走するゲヴィンのドラムに、フォレストのキレのよいオルガンが切り込み、パティソンの上手いボーカルが乗っかる演奏はわりと素直にカッコいい。ハード・ナンバーとバラード・ナンバーが半々といった感じで、ハード群は勢いとキレがよく、バラード群も朗々とした上等なボーカルがハマっていて、適度にキャッチーなブルース基調の楽曲も悪くない。スリーヴはトホホ感満点だが、オルガン・ハード系としてハード・ロック愛好家なら十分楽しめるだろう好盤と思う。
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(Blues Hard/Blues,Psyche / Jewel-case CD(2011 Re-master) / Flawed Gems/Sweden)