ドイツのユニヴァーサムから、デジパックでのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はけっこう迫力があってよい。ストーンハウスはデヴォン州プリマス出身のグループで、この後アスガードを結成するジェームス・スミスとイアン・スノウが在籍していたことでも知られているかも知れない。本作は、71年にUKのRCAからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、スミス、スノウ、ピーター・スペアリング、テリー・パーカーの4人編成、プロデュースはミッキー・クラーク、そっけないスリーヴだがデザインはキーフ。1曲目とそのリプライズのラスト・ナンバーは、ウエスト・コースト調のフォーク・ロック・ナンバーなのだが、他の曲は時折ツイン・リードにもなるブギー系のブルージー・ハードを展開。全体に、嫌味のないキャッチーさと少々のプログレ色が担保され、ギタリストにはちょっとアンディ・パウエルに似た手クセもあって、ウィッシュボーン・アッシュをよりストレートにブルース寄りにしたような感じと云えなくもない。それ程ヘヴィネスが前面に出ている印象ではないが、かといって軽いわけでもなく、英国的湿った香りとアンバー感を放つ楽曲と、時折ウィッシュボーン・アッシュっぽくなる演奏は、わりと素直にカッコよかったりする。オリジナルLPはけっこうなプレミアム・アイテムだが、ブリティッシュ然としたイモっぽさや暗さ、煮え切らない寸止め感は十分に味わいがあって、プレミア価格云々を抜きにしても、ハード・ロック愛好家なら十分に楽しめるだろうB級ブリティッシュ・ハードの好盤と思う。
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(Blues Hard/Heavy Blues,Boogie / Digi-Pack CD(2007) / Universum/German)