国内のヴィヴィッド・サウンドから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。ヴィヴィッドが韓国ビッグ・ピンク・ミュージック盤にオビ・解説を付けた国内流通盤で、コーティング紙ジャケ仕様、25年新規リマスター盤、ライナーは小西勝。インクレディブル・ホッグはロンドン出身のグループで、ケン・ゴードンが在籍していたスピード・オークションという学生バンドを母体として72年に結成された。本作は、73年にUKダートからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーはゴードン、ジム・ホルムズ、トニー・アーウィンのトリオ編成、プロデュースはロジャー・ワトソン。概ね、わりと外連味のないストレートなブルース・ハード調サウンドを展開していて、重くてキレのあるギター、勢いがあってスカっとしたシャウト・ボーカル、粘っこいがベース、ドカスカなドラムが、ブルージーなギター・リフを基調に一体となってグイグイ押してくるタイプ。メンバー達はまだ20歳そこそこと若いようだが、ともかくもギミックなしでヘヴィに爆発していて、サイケの残滓を引き摺ったテンションの高いギラギラ感とアングラな空気感は素直にカッコいい。全体にバンド感も十分でマイナー主体の楽曲もハマっていて、ハード・ロック愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。余談だが、当時ゴードンはロリー・ギャラガーに傾倒していて、バンドもテイストを標榜したトリオ・スタイルということだが、ギャラガーのような饒舌なタイプのギターではなく、不器用さが個性になっている感じで、その辺りもまた面白くて味わい深い。カッコよし!。
ヴィヴィッド盤/韓国プレス盤(Korean-pressing CD)
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche / Paper-Sleeve CD(2026 '25Re-master) / Vivid Sound,Big Pink/Japan,Korea)