ドイツのレパートリーから、05年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、限定2500枚生産盤。音質はクリアで迫力もあって非常によい。グレヴィー・トレインは、ノーマン・バレットが中心となって69年にランカシャー州セント・ヘレンズで結成されたグループで、マンチェスターとリヴァプールを拠点に活動していたが程なくロンドンに移住、ニュー・ロックの若いグループを探していたヴァーティゴと契約した。本作は、70年にUKヴァーティゴからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、バレット、J.D.ヒューズ、レス・ウィリアムス、バリー・ダベンポートの4人編成、プロデュースはジョナサン・ピール、スリーヴ・デザインはヒプノシス。男臭いダミ声ボーカルと下品なツバ吹きフルート、よく歌うメロディアスなベース、ブルージー&ジャジーな曲調が、初期ジェスロ・タル的印象を与えるB級ブルージー・プログレ・ハードを展開。引き摺る感じの演奏はタルのように上手いわけではなく、フレーズはあくまでブルージーでトラッド色は薄いが、全体に漂うブリティッシュ然としたヘヴィネスはともかくも素直にカッコいい。ある意味とてもイモっぽいサウンドという印象で、それがいわゆるB級ブリティッシュ・ロックの魅力というか、ブルースを基調としたジャズ・ロック的インプロでの盛り上がりのハマりも十分。スリーヴの捨て難さも手伝って、味わい深い好盤と思う。尚、スリーヴの質感もヴァーティゴ・オリジナルに近い。
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輸入盤/限定2500枚プレス/デッドストック入荷
(Blues Hard/Psyche,Progressive / Paper-Sleeve CD(2005 Re-master) / Repertoire/German)