UK/EUのエソテリック・レコーディングスから、23年新規リマスター&デジパックでのリリース。ベーカー・ガーヴィッツ・アーミーはスリー・マン・アーミーの後進的バンドで、エイドリアン&ポール・ガーヴィッツ兄弟(ex.ガン,パリッシュ&ガーヴィッツ,グレアム・エッジ・バンド,etc)の2人はそのままに、脱退したトニー・ニューマン(ex.メイ・ブリッツ,ボクサー,etc)の代わりにジンジャー・ベイカー(ex.クリーム,ブラインド・フェイス,エア・フォース,etc)が加入、74年にベーカー・ガーヴィッツ・アーミーに改名した。本作は、「レディング大学(1~7曲目)」と「ニュー・ヴィクトリア劇場(8~11曲目)」の、75年の2つのライヴ音源をコンパイルした発掘ライヴ盤で、「レディング大学」は05年ドイツのリヴィジテッド盤「ライヴ」と同内容、「ニュー・ヴィクトリア劇場」はオフィシャル初出か?。メンバーは、ガーヴィッツ兄弟、ベイカー、スニップス(ex.シャークス,ストライダー,etc)、ピーター・レマー(ex.ギルガメッシュ,セヴンス・ウェイヴ,イン・カフーツ,etc)の5人編成。「レディング大学」は、ファーストから2曲とセカンドから3曲、未発表曲1曲、ジミヘンのカヴァーの全7曲、「ニュー・ヴィクトリア劇場」は「メモリー・レーン」中のドラム・ソロ抜粋、ファースト1曲、サード1曲、クリーブのカヴァーの全4曲で、一応重複なしのセレクト。どちらも、せっかちで粘っこいブルージーなギター、ドライヴ感のある疾走ベース、ドカドカの重いドラム、ツボを押さえたエレピ&オルガン、シブいボーカル&コーラスワークによるアンサンブルは普通にカッコよく、炸裂ハード色とソウルフルなファンク色が交叉する好ライヴ集と思う。
輸入盤
(Blues Hard/Blues,Funk,Soul / Digi-Pack CD(2023 Re-master) / Esoteric Recordings/UK,EU)