USAのバダ・ビンから、見開きデジスリーヴでのリリース。ローラ・ベアードはニュー・ジャージー州トレントン出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)兼マルチ奏者で、同じくSSWのメグ・ベアードの姉。アパラチアン・トラッドの影響を受けたソロ活動を地元で展開している他、メグとの姉妹ユニットのベアード・シスターズでも断続的に活動している。本作は、25年にリリースされたソロ名義サード・アルバムで、ギターやバンジョーの弾語りスタイルを基本に、レコーディングやミックスまで全てローラ1人で熟している。『父の死をきっかけに、自身のルーツと向き合った作品』ということで、それはおそらく、自分がアパラチアン・トラッド・シンガーとして知られるアイザック・ガーフィールドの家系であることを見つめ直したということかも知れない。ともかくもシンプルで柔らかい、浮遊感十分のアシッド・フォーク調のサウンドで、アパラチアン・トラッド調の明る過ぎず暗過ぎずのメロディやコード感が、アンバーな木漏れ日感に収束。時折ハーモニー・コーラスも交えた線のか細いシンギングは、ウィスパー系とはまた違ったくぐもり感十分で、トラッド調の素朴さが担保された楽曲、アコギとバンジョーのアルペジオを主軸としたシンプルなアレンジと、非常によいマッチングを見せる。淡い情感は流していて心地好く、美しい好盤と思う。
輸入盤
(Acid Folk/SSW,Trad,Folk / Digi-Sleeve CD(2025) / Ba Da Bing!/USA)