韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、14年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様で、インサート入、オビ付。リーラはカリフォルニア出身の女性トリオで、本作は78年にプライヴェート・プレスの自主制作盤としてリリースされた唯一のアルバムと思われる。メンバーは、キム・パーマー(aka.タークル・ヴァディニィ)、ロビン・リチャードソン(aka.ナーンダ)、メリッサ・スウィート(aka.サティ)の3人だが、曲によって3人のクレジットにはないフルートやベース、ヴァイオリン等も入る。清楚で涼しげな女性ボーカル&ハーモニーを核とした、アシッド・フォークと呼べるサウンドを展開していて、プログレ的エレガントさの哀愁と美しさ、クリスチャン・フォーク的なキラキラのスピリチュアル感が同居。リリカルなフルートやヴァイオリン、奇妙な土着感のあるパーカス、プログレ的なハーモニウムと泣きのピアノ、サイケなエレキ・ギターやタンブーラ、普通にフォーク調のアコースティック・ギター等が、曲によってボーカル&ハーモニーに絡み、清楚さや優等生さとゆるやかなサイケ感が奇妙なマッチングを見せる。ラーマ・クリシュナ(19世紀インドの著名宗教家)と妻サーラダー・デーヴィーにインスパイアされたとあって、スピリチュアル感はその辺りからくるものと思われるが、3人の女性ボーカル&ハーモニーは素直に美しくて雰囲気もよく、メロディはベタでもわりと心地好い。曲によってはボーカル&ハーモニーとピアノがメロウ・キャンドルぽっかったりして、女性ボーカル系やアシッド・フォーク愛好家なら十分に楽しめるだろう好盤と思う。
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(Acid Folk/Folk,Progressive / Paper-Sleeve CD(2014 Re-master) / Big Pink Music/Korea)