UK/EUのファット・キャット・レコードから、ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。ヴァシュティ・バニアンはニューカッスル出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、65年にローリング・ストーンズのプロダクションからアイドル路線のシンガーとしてデビューしたが挫折、68年にボーイ・フレンドと共にミュージシャン達の巡礼コミューンに参加して、ロンドンからヘブリディーズ諸島への巡礼の旅に出る。その旅路を淡々と綴った「ジャスト・アナザー・ダイモンド・デイ」を70年にリリース後引退していたが、05年に35年振りとなるセカンド・アルバムをリリースして復活した。本作は、14年にセカンドから9年振りにリリースされたサード・アルバムで、「これで最後」と本人が公言している。クレジット・メンバーは、ヴァシュティ、ガレス・ディクソン、アンディ・キャビック、フィオナ・ブライス、イアン・バージ、ジロン・カメロン、ジョ・マンゴ、イアン・ウィルソン等々。非常にシンプルで淡々としたアシッド・フォークを展開していて、ギターのアルペジオとヴァイオリン、チェロを中心とした内省感満点の空間に、柔らかいリコーダー、フルート、カリンバ、ダルシマ、ピアノ等が適時交叉しながら、最早ささやきに近いヴァシュティのボーカルが儚げに漂う。全体に丸くて線の細い美しさが、フワフワとまどろんでいるような心地好さに収束する感じは絶品で、これ程穏やかで静かなサウンドはそうそうお目にかかれないかも知れない別世界の音楽というか、本当に素晴らしい!。
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(Acid Folk/Folk,SSW,British Trad / Paper-Sleeve CD(2014) / Fat Cat Records/UK,EU)