UKのサイエンス・フリクションからのリシュー。19年再プレス盤。ロイ・ハーパーはマンチェスター出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、路上でブルースを弾語りながらヨーロッパを放浪した後、65年頃からロンドンのフォーク・クラブで歌うようになり、66年にファースト・アルバムをリリースした。現在でも、ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリンのメンバーの他、ケイト・ブッシュやジョニー・ライドン等、多くのミュージシャン達からリスペクトを受ける、ブリティッシュ・フォーク&ロック界の孤高の存在。本作は、69年にUKリバティからリリースされたサード・アルバムで、ハーパーのアコースティック・ギター弾き語りスタイルを軸に、曲によってニッキー・ホプキンスのピアノ、クレム・カッティーニとラスのリズム隊、ジェーン・スクリヴナーの女性ボーカル等が適時入る。プロデュースはシェル・タルミー。勢いのよいサイケ・フォーク・ロック・ナンバーとして素直にカッコいい1,2曲目、インディックなアシッド・フォーク・ナンバーの3曲目、後のフィフスやセクスの長尺フォーキー・プログレ・ナンバー群の原型ともいえる、盛り上がる哀愁の5,7曲目など、かなりカッコよく心地好い佳曲が多い文句なしの好盤と思う。この人は何故か巷では全く話題にならないようだが、少なくともファーストからセヴンス「ヴァレンタイン」までの諸作品は、ブリティッシュ・アシッド・フォーク系としてどれも非常に素晴らしく、また侮れない。この、わかってしまった感のある佇まいは、例えばピーター・ハミル辺りと同じ種類の孤独で切ないダンディズムを放っていて、アシッド・フォーク愛好家なら一度はちゃんと向き合ってチェックしてみてもいいかも知れない。カッコよし!。EUプレス盤、TESオビ・解説付
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輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Progressive / Jewel-case CD(2019) / Science Friction/UK)