国内のヴィヴィッドから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。テクスチャー・エンボス紙ジャケ仕様で、韓国のヴェッラ・テッラ盤にオビ・解説を付けた国内流通盤。メイク・スティーヴンスはウェールズのソルバ出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、一部のルーツー・ミュージック系リスナーの間ではウェールズのボブ・ディランと称され、65年のシングル・デビュー以降、断続的ではあるが現在も活動を続けている。本作は、77年にウェールズ/UKのザインからリリースされたサード・アルバムで、タイトルの「ゴグ」は北ウェールズ人を意味するらしい。ボーカル、ギター、ダルシマー、シンセ等々のスティーヴンスを中心に、曲によってオルガン、ピアノ、ベース、ドラム、女性コーラス等が適時バックに参加。スワンピーで牧歌的な1,2,4曲目、アシッド・フォーク調でサイケな3,5,6曲目、かなりボブ・ディラン的な7～10曲目と、曲によって多少のヴァリエーションはあるが、概ねスワンピー・アシッド・フォーク系と呼べるサウンド。8,10曲目などはプロコル・ハルム的オルガンが入り、ディラン的ボーカルと奇妙なマッチングで面白いが、やはりスリーヴの浮世離れしたイメージ通りの、妖しいアシッド・フォーク調の3曲が出色の出来という印象。曲によってはウェールズ語で歌われ、全体に独特のクセとアクがあるが、アシッド・フォーク＆ルーツ・ミュージック愛好家なら問題なく楽しめると思う。
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ヴィヴィッド盤／韓国プレス(Korea-pressing CD)／デッドストック入荷
(Acid Folk/Swamp,SSW,Psyche / Paper-Sleeve CD(2012) / Vivid,Bella Terra / Japan,Korea)
