国内のストレンジ・デイズから、06年新規リマスター&ぺーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様。インクレディブル・ストリング・バンド(ISB)は、ロンドン出身のクライヴ・パーマー(ex.ザ・フェイマス・ジャグ・バンド,C.O.B.,etc)が、ウィズ・ジョーンズとのパリまでのバスキング旅行から帰国後にスコットランドのエジンバラに移住し、そこで知り合ったロビン・ウィリアムソンとデュオ活動を開始、そこにマイク・ヘロンが加わる形で65年に結成された。パーマー脱退後はウィリアムソンとヘロンを核として、トラッドと民族音楽を踏まえた独特のアシッド・フォーク・サウンドを展開した、非常に個性的で希有な存在。本作は、70年にUKエレクトラからリリースされたセヴンス・アルバムで、インナーバッグ入、ライナーは内田哲雄、歌詞・対訳付。メンバーはヘロン、ウィリアムソン、ローズ・シンプソン、リコーリス・マッケンジーの4人を基本に、曲によってデイヴ・マタックス(ex.フェアポート・コンヴェンション)がゲスト参加、プロデュースはジョー・ボイド。本作から、「U」、「ビー・グラッド・フォー・ザ・ソング・ハズ・ノー・エンディング」と続く69~71年は、彼らの諸作品の中でも最もヘロヘロなストレンジ色の強い時期というか、つかみどころのない独特なヒッピー乗りのサウンドを展開していた頃で、この時期にウッドストックにイギリス代表のような形で招聘されたのも、シスコ・サウンドに代表されるアメリカン・フラワー・ムーブメントに対する、イギリスからの解答的存在として理解されていたかららしい。この、宙に浮いた感じの着地点の見えないメロディやフレーズの連続は、地上1~2m辺りをずっとヨレながら低空飛行しているような感覚で、どこまでいっても完結しない浮遊感がハマるとクセになる妙な味わいを放つ。ヘロヘロなタレ流しにマヒして心地好くなっていくという、何とも不思議で困ったサウンド。
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ストレンジ・デイズ盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)/デッドストック入荷
(Acid Folk/Psyche,Strange / Paper-Sleeve CD(2006 Re-master) / Strange Days/Japan)