UKのムーヴド・バイ・サウンドから、1000枚限定プレスの見開きデジスリーヴでのリシュー。リート・ヘンドリックソンはエストニアのパルヌポリ出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、長期スウェーデン滞在を経て67年にフルブライト奨学金でアメリカに渡り、その後カナダで音楽活動を開始したようだ。本作は、69年にカナダのレインディア・レコードからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、おそらくリートのギター弾語りを軸としたリート1人、プロデュースはレインディア・レコード。オンタリオ州マスコカ湖の湖畔で行われていた、エストニア関連のサマーセミナーでスカウトされて本作をレコーディングしたとか、ソヴィエト連邦の占領から亡命して来たエストニア人のアイデンティティを、エストニア民謡を基調とした楽曲で表現しているなどの文言が中スリーヴにあって、おそらくその通りなのだと思われる。彼女自身が亡命者なのかどうかは判らないが、北欧と東欧のトラッド感が交叉する感じの、淡々と郷愁感が滲み出るアシッド・フォーク調の情感は、例えば「ドナ・ドナ」辺りに近似する、どこか懐かしくて儚い素朴さ十分。この、ある種の古めかしさは、60年代後半から70年代前半にかけての昭和フォーク的空気感を彷彿させられ、キーは高いが耳触りの柔らかいアンバーな声質、巻き舌の多いエストニア語ボーカルのマッチングも悪くない。ともかくも、全体がシンプルで優しいアシッド・フォーク調の素朴さに収束していて、時間の流れと空気の色が変わる、流していて心地好い好盤と思う。素敵!。
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輸入盤/限定1000枚プレス
(Acid Folk/Estonian Trad,Folk / Digi-Sleeve CD(2023) / Moved-by-sound/UK)