EUのシティ・スラング/インペリアル・レコードから、ペーパー・スリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。ホセ・ゴンザレスはイェーテボリ出身のシンガー・ソング・ライターで、軍政を逃れてスウェーデンに移住したアルゼンチン人の両親の下で生まれ育った。90年代にバンク/ハードコア・バンドで活動後、00年にトビアス・ヴインターコルンとジュニップを結成、03年には並行してギター弾語りスタイルでのソロ活動も開始した。本作は、21年にリリースされたソロ名義フォース・アルバムで、メンバーは、ほとんどがボーカル、ギター、プログラミング、プロデュース兼任のゴンザレス1人によるパフォーマンスで、1曲でパートナーでもあるハンネーレ・フェルンストレームがボーカルで参加。概ね、ナイロン弦のギター弾語りスタイルを軸に、曲によってギターのオバーダブやシンプルなリズム・トラックのプログラミング、鳥の声やフィールド・レコーディングなどのSEを適時織り交ぜたアシッド・フォーク調サウンドを展開。このシンプルさはファースト時からあまり変わっていないが、ラテン色を基調とした楽曲のニュアンスと、北欧の涼やかなアンバー感がちょっと絶妙のマッチングでハイブリットされていて、南米フォーク系とは趣を異にする独特のテイストを放つ。前に出ない佇まいとフワフワした浮遊感が、内省感内包の淡い情感に収束する感じは、例えばラテン風味のニック・ドレイク的様相とも云えるかも知れず、流していて非常に心地好い。ハンネーレの手による素敵なスリーヴも含め、ある種のサイケ感も担保されていて、ともかくもかなりの好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Acid Folk/Folk,SSW / Paper-Sleeve CD(2021) / City Slang/Imperial Recprds/EU)