イタリアのソニー/RCAから、11年リマスター音源を使用してのリシュー。「Progressivamente Italia」シリーズ。クラウディオ・ロッキはミラノ出身のカンタウトーレで、ストーミー・シックスのオリジナル・メンバーだったが、ファースト・アルバムのリリース後に早々と脱退後はソロで活動した。ポップ・スター以前のフランコ・バッティアートと共に、エレクトロニクスや実験音楽色を織り込み独自のスタイルを歩んだ、70年代ミラノ・シーンの牽引者の1人。本作は、71年にイタリアのアリストンからリリースされたセカンド・アルバムで、クレジット・メンバーは、ロッキ、アルベルト・カメリーニ、ユージニオ・ペルサ、エノ・ブルーチェ、リッキー・ベローニ(ex.ヌォーヴァ・イデア,ニュー・トロルス)、ロレンツォ・ヴァッサーロ、ドナテッラ・バルディ、ジジ・ベローニ等々。地中海音楽的暗さと明るさが交叉する濃密なアシッド・フォーク＆ロックを展開していて、少人数でわりと淡々としていたファーストとは趣を異にする。19分に及ぶタイトル・ナンバーでは、ブルージーなロッキのギター弾語りに始まり、サイケなパーカスや美しいコーラス、メロトロンやピアノ等々が妖しく絡みながら最後の泣きのギター・ソロで壮大な盛り上がりを見せる。この1曲だけでも十二分にカッコいいが、他の3曲も雰囲気十分の佳曲で、全体に地中海音楽色とイタリアには珍しいブルース色の融合が感じられ、嫌味のない哀愁も非常に心地好い。アート・ロック的要素のあるアシッド・フォークとして、文句なしの好盤と思う。カッコよし！。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Art Rock,Progressive / Jewel-case CD(2014 '11Re-master) / Sony/Italy)
