ドイツ/EUのピルツから、21年新規リマスター&見開きデジスリーヴでのリシュー。ブローゼルマシーンはジュイスブルク出身のグループで、ディー・アンデーレンというトラッド・フォーク・バンドを母体として69年頃に結成されている。71年にファーストをリリース後、76年と78年にペーター・ブルシュ&ディー・ブローゼルマシーン名義で2枚、85年にペーター・ブルシュズ・ブローゼルマシーン名義で1枚のアルバムをリリースして沈黙するが、05年頃からブルシュを中心に再編活動を始め、08年にライヴ・アルバムをリリースした。本作は、71年にドイツのピルツからリリースされたファースト・アルバムで、記念すべきピルツ・レーベルの第1弾リリース作品。メンバーは、ブルシュ、ジェニー・シュッカー、ウィリ・キズマー、ルッツ・リンガー、マイク・ヘルバッハの5人編成で、プロデュースはロルフ・ウルリッヒ・カイザー。結成当初は、前身バンド同様にペンタングルやフェアポート・コンヴェンションのカヴァー等が中心だったようだが、本作ではインド&アラビック音楽色を取入れたオリジナル・チューンを軸に、古楽ゲルマン・トラッド色、オリエンタルなエスニック色などがいい塩梅でハイブリットされた、涼やかなアシッド・フォーク・プログレ・サウンドを展開。男女ボーカルのバランスもよく、インプロで盛り上がるギターとシタールを核とした演奏は上等で、時折フルートや鉄琴、メロトロン、タブラ、各種パーカス等を交える全体のアンサンブルも非常に真っ当。楽曲も派手ではないが適度にメロディアスで聴きやすく、アシッド・フォーク的妖しさと木漏れ日感も十分に担保されていて、ともかくも心地好い好盤と思う。
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輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Indic,Progressive / Digi-Sleeve CD(2021 Re-master) / Pilz,Breeza Music/German,EU)