オランダのスノースター・レコードから、デジパックでのリリース。ブロイデル・ディーレマンは、ジーランド出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)のトニー・ディーレマンを軸とするユニットで、本作は14年にリリースされたセカンド・アルバム。クレジット・メンバーは、ディーレマン、アダム・キャシー、エルシャ・ゾウハル、ヤニー・ファン・オスタの4人で、プロデュースはピム・ファン・デ・ウェルケン。淡々と物悲しいアシッド・フォーク的サウンドを展開していて、ギター、ピアノ、バンジョー、ヴァイオリン、チェロ等々によるシンプルなバックと、トツトツと語るようなボーカルが絶妙のマッチングを見せる。全体に独特のドローン感があって、特にハーディ・ガーディのように聴こえるヴァイオリンかチェロぽい音は印象的で、もしかしてヴァイオリンでもチェロでもないのかも知れないが、楽器のクレジットがないので詳細は判らない。透明感のあるピアノや枯れたバンジョーの音色も美しく、このドローン感と空気感、哀愁と透明感は、例えばボーカルのタイプは違うがスロウ・エレクトリックやティム・ボウネス、ピーター・ハミル辺りにも近似する、ヨーロッパやブリティッシュならではのサウンドといった印象。日本での知名度はほとんどないと思われるが、間違いなく時間の流れと空気の色が変わる、文句なしのアシッド・フォーク系の好盤と思う。心地好し!。
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輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Progressive / Digi-Pack CD(2014) / Snowstar Records/Holland)