(中古/USED CD):98年のUK・HUXレコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (プラケ爪跡少) / DISC=A
ケヴィン・エアーズはケント州ハーンベイ出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、小学生時代を過ごしたマレーシアから帰国後、高校中退と放浪を経てカンタベリーのレディー・ジェーンの下宿を拠点に、ソフト・マシーンを経て自身のバンドのザ・ホール・ワールド等を結成、カンタベリー人脈の大きな柱の1人となった。アーチボールドはベーシストのアーチー・レジェットの変名で、ゲイリー・ライト(ex.スプーキー・トゥース,etc)のワンダーホイールの後、71年にデイヴィッド・アレンのソロ・アルバム「バナナムーン」に参加、その頃にエアーズと知り合い、72年から75年頃まで相棒的存在としてエアーズを支えた。本作は、タイトル通り72年9月に2週間に渡ってロンドンのハムステッド・シアターで行われた、ミュージック・バラエティ・ショク「バナナ・フォリーズ」の発掘ライヴ音源で、BBCラジオ「ライヴ・イン・コンサート」放送用の72年9月20日の公演を収録、マーキー国内流通盤のライナー(小山哲人)のコピー付。メンバーは、エアーズとレジェットを核に、ホール・ワールドのロル・コックスヒル、デヴィッド・ベッドフォードの他、コンガ・プレイヤーのジョニー・クリフォード、俳優のジョージ・ウィルソンが曲によって適時参加、プロデュースはジェフ・グリフィン。コックスヒルとベッドフォードの持ちネタ曲(2,3曲目)、W.J.ストーン(aka.ラルフ・バトラー)(4曲目)、フリードリヒ・ホレンダー&レグ・コネリー(14曲目)のスタンダード曲以外はエアーズの曲で、しかも7曲目以外はこのショウのために書き下ろした新曲ということだが、ユーモラスな寸劇も交えたショウ全体の雰囲気は、例えばモンティ・パイソン方面のエスプリ感に近似する印象。理国の湿った香りとヒッピー調のレイドバック感が同居するゆるさも十二分に担保されていて、けっこう楽しめる。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Canterbury,Pops / Jewel-case CD(1998) / HUX Records/UK)
Kevin Ayers
Archie Leggett
David Bedford
Lol Coxhill
Johnny Clifford
George Wilson
Produced by Jeff Griffin
収録曲目
01.Introduction
02.(Don't Sing No More) Sad Songs
03.Pretty Little Girl
04.Two Little Pigeons
05.Murder In The Air
06.'Orrible Orange
07.Whatevershebringswesing
08.Take Me To Tahiti
09.O Wot A Dream
10.Ball Bearing Blues
11.Fake Mexican Tourist Blues
12.Interview
13.You Say You Like My Hat
14.Falling In Love Again
15.The End