(中古/USED CD):91年の日本ポニー・キャニオン盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=B+ (スリ傷有、再生に影響なし)
ハンブル・パイは、69年にロンドンで結成されたグループで、スティーヴ・マリオット、ピーター・フランプトン、クレム・クレムソン等が在籍したビッグ・ネーム。マリオットがザ・ハード解散後のフランプトンをスモール・フェイセズに加入させようとしたが、他のメンバーに反対されて実現せず、代わりに元スプーキー・トゥースのグレッグ・リドレー、元アポストリック・インターヴェンションのジェリー・シャーリーをフランプトンに紹介、結果としてマリオットもスモール・フェイセズを脱退して合流という経緯。本作は、75年にUKのA&Mからリリースされたエイス・アルバムで、邦題は「ストリート・ラッツ」、『A&Mマスターワークス・シリーズ』、ライナーは深民淳。メンバーは、マリオット、クレムソン、リドレー、シャーリーの4人編成を基本に、曲によってティム・ヒンクレー(ex.ジョディ・グラインド,スナッフ,ヴィネガー・ジョー,etc)、メル・コリンズ(ex.キング・クリムゾン,キャメル,etc)が適時ゲスト参加、アンドリュー・オールダムとマリオットの共同プロデュース。元々マリオットとリドレーのデュオ・アルバム用に、マリオットの自宅スタジオでセッションしていたマテリアルと楽曲を、A&Mの意向でハンブル・パイで録り直しや編集を行って制作されている。全体に、リラックスしたラフなセッション感が漂っていて、統一感に欠ける散漫さだが、ビートルズのカヴァーの3曲も含め、結果としてそれが味わいになってもいる印象。いつもの目一杯さとは趣を異にするマリオットのボーカルのゆるさが、意外にもけっこうカッコよかったりする困った1枚。
国内盤
(Blues&Swamp/Blues,Soul,Hard,R&B,Funk / Jewel-case CD(1991) / Pony-Canyon Inc./Japan)
Steve Marriott(vo,g,hmca,kbd)
Clem Clempson(g,sl-g)
Greg Ridley(b,vo)
Jerry Shirley(ds)
Tim Hinkley(kbd)
Mel Collins(sax)
Produced by Andrew Oldham & Steve Marriott
収録曲目
01.Street Rat/ストリート・ラッツ
02.Rock And Roll Music/ロックン・ロール・ミュージック
03.We Can Work It Out/恋を抱きしめよう
04.Scored Out/スコアド・アウト
05.Road Hog/ロード・ホグ
06.Rain/レイン
07.There 'Tis/ゼア・ティズ
08.Let Me Be Your Lovemaker/ラヴメイカー
09.Countryman Stomp/カントリーマン・ストンプ
10.Drive My Car/ドライヴ・マイ・カー
11.Queens And Nuns/クイーンズ・アンド・ナンズ