(中古/USED CD):93年のドイツ・レパートリー盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
キャタピラは、ルイス・ラローズ、ロバート・カルヴァート(ex.マザー・ゴング,etc)、デイヴ・テイラー(ex.ライアー,etc)等が中心となって69年にロンドンで結成されたグループで、結成当初のボーカルはレディ・ジョ・ミーク(ex.ジュリアン・ジェイ・サヴァリン)だったが、70年頃には姉妹のアンナ・ミークに交代したようだ。一部の巷にはジョとアンナは同一人物との説もあるが、歌の上手さや声の違いからは別人と思われる。本作は、72年にUKヴァーティゴからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのアンナ、カルヴァート、グラハム・ウィルソンの3人に、新たにラルフ・ローリンソン、カール・ヴァッサード、ブライアン・ハンソンを加えた6人編成、プロデュースはコリン・コールドウェル。72年にはすでに解散状態だったが、契約履行の為にアンナ、カルヴァート、ウィルソンが新たにメンバーを集めて制作したらしく、コールドウェルのアイデアでボーカルに深いリヴァーブ処理を施していて、ファーストとは趣を異にするサイケ感のサウンド。概ね、暗くて重い、ドローン感のあるサイケ・プログレと云うか、ジャズ・ロック色やバンド感は薄れ、演奏はけだるい雰囲気と引きずるような重さが支配的で、気色悪さやダルさがある種の味わいを醸し出している印象。郷愁のインスト佳曲の4曲目も含め、ともかくもリスナーを妙なアナザー・ワールドへと誘う、ちょっと独特のサイケ感を放つ1枚。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Blues / Jewel-case CD(1993) / Repertoire Records/German)
Anna Meek(vo)
Robert Calvert(sax)
Graham Wilson(g)
Ralph Rolinson(kbd)
Carl Wassard(b)
Brian Hanson(ds)
Produced by Colin Caldwell
収録曲目
1.Reflection
2.Charing Cross
3.Thank Christ For George
4.It Could Only Happen To Me