(中古/USED CD):95年の日本ポリドール盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (ヨレ&オビ背中日焼け有) / DISC=A
アモン・デュールはミュンヘン出身のグループで、ライナー・バウアー、クリス・カラー、ペーター・レオポルト、ウルリッヒ・レオポルト等が中心となって67年に結成されている。メンバーの妻や彼女、子供達の他、画家やデザイナー、パフォーマー等も含めた芸術的コミューンとして活動するが、次第に政治的コミューン化していったことを嫌ってカラーやペーターが脱退、68年にアモン・デュール・セカンドに分裂した。本作は、69年にドイツのメトロノームからリリースされたセカンド・アルバムで、邦題は「崩壊」、ライナーは岸野雄一と虹釜太郎の対談、『ジャーマン・ロック・コレクション・パート2〜モンド・ミュージック編』シリーズ、多分初CD化盤。メンバー・クレジットはないが、おそらくバウアー、ウルリッヒ、ぺーター、エラ・バウアー、ヘルゲ・フィランダ、アンゲーリカ・フィランダ、ウッシ・オーベルマイアーのファーストと同じ7人と思われる。ヒプノティックなパーカス&ドラムを軸に、パーカッシヴなギターのストロークや変容させたノイズ・フラグメントを加えて一体化させた空間に、呪術的なおまじないのような不気味な呟きヴォイスが漂う、非常に原初的スピリチュアル感満点の儀式的サウンドを展開。コラージュやミュジック・コンクレート手法も使って、適時変化や場面転換を演出しているが、虹釜がライナーで述べている「盆踊り、それも牛追いの踊り」の通り、生贄の牛の周りで踊ってるというイメージが案外的確かも知れない。この変態的暗黒感は、ある意味ジャーマン・クラウトのど真ん中的サイケ感と思う。
国内盤
(Progressive/Psyche,Avant-Garde,Kraut / Jewel-case CD(1995) / Polydor/Japan)
Rayner Bauer
Ulrich Leopold
Ella Bauer
Peter Leopold
Helge Filanda
Angelika Filanda
Uschi Obermaier
Producerd by Unknown
収録曲目
01.Booster (Kolkraben)/ブースター
02.Bass, Gestrichen (Pot Plantage, Kollaps)/ベース・ゲストリッヘン
03.Tusch FF./繁栄のファンファーレ
04.Singvogel Ruckwarts (Singvogel Vorwarts)/逆さ歌鳥
05.Lua-Lua-He (Chor Der Wiesenpieper)/ルア・ルア・ヒー
06.Shattering & Fading (Flattermanner)/破壊と衰退
07.Nachrichten Aus Cannabistan/カナビスタンのニュース
08.Big Sound (Die Show Der Blaumeisen)/ビッグ・サウンド
09.Krawall (Repressiver Montag)/暴動
10.Blech & Aufbau (Bau, Steine & Erden)/ブリキと建築
11.Natur (Auf Dem Lande)/大自然