国内のベル・アンティーク/マーキーから、SHM-CD&18年新規リマスター、限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様、音質はクリアで迫力もあってよい。ユートピアは、アモン・デュール・セカンド(AD2)在籍中のロウター・マイトと、マイトと共にパスポートのファースト時のメンバーで当時AD2のプロデューサーだったオラフ・キュブラーが中心となって、72年にミュンヘンで結成されたユニットで、本作は73年にドイツUAからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、マイト、キュブラー、ジミー・ジャクソン、ジョン・ヴァインツィレル、ダニエル・フィッヒェルシャー、レナーテ・クナウプ、クリス・カラー、フォルク・ログナー、アンディ・マルクス、ジジ・シュワブ、エドガー・ホフマン、クリスチャン・シュルツェ、ペーター・クランペル、ノーマン・タルバート等々、マイト人脈のAD2、エンブリオ、ポポル・ヴーのメンバー達と、キュブラー人脈のパスポート、ヴォルフガング・ダウナー等のジャーマン・ジャズ畑のミュージシャン達が適時参加している。プロデュースはキュブラー。ほぼ全曲に参加しているのはマイト、キュブラー、ジャクソンの3人のみで、メインのボーカルをあまり上手くないマイトが取ってることから、もしかしてマイトのソロ・アルバム企画が発展した形だったのかも知れない。AD2の「ウルフ・シティ」と別ヴァージョンの「ドイチェ・ネパール」も含め、基本的なサウンドは概ね「ウルフ・シティ」に近く、そこにエンブリオ的猥雑感やジャズ・ロック色を絡めたような印象。括りとしては明らかにドラッグ・ミュージック方面で、ゆるさと上手さが交叉するセッション感の強い演奏はわりと素直にカッコよく、ほとんどマイトの手による楽曲も悪くない。もう1つのAD2としても聴ける、正しくサイケな好盤と思う。
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マーキー盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Psyche/Progressive / Paper-Sleeve SHM-CD(2018 Re-master) / Belle Antique/Japan)
Lothar Meid(b,vo,mltrn)
Olaf Kubler(sax,fl,syn,gong)
John Weinzierl(el-g)
Andy Marx(el-g,ac-g)
Joe Quick(el-g)
Siegfried Schwab(el-g)
Jimmy Jackson(p,org,mrba,el-p,per)
Peter Kramper(syn)
Christian Schulze(el-p)
Daniel Fichelscher(ds,conga)
Keith Forsey(ds)
George Green III(ds)
George Brown(ds)
Joe Nay(ds)
Norman Talbert(conga)
Chris Karrer(vln,sax)
Edgar Hofmann(sax)
Rolf Zacher(vo)
Renate Knaup(vo)
Ralf Basten(vo)
John Weinzierl(g)
Falk Rogner(org)
Producerd by Olaf Kubler
収録曲目
1.What You Gonna Do?/ホワット・ユー・ゴナ・ドゥ?
2.The Wolf-Man Jack Show/ザ・ウルフマン・ジャック・ショー
3.Alice/アリス
4.Las Vegas/ラスベガス
5.Deutsch Nepal/ドイツ・ネパール
6.Utopia No.1/ユートピア No.1
7.Nasi Goreng/ナシ・ゴレン
8.Jazz-Kiste/ジャズの小箱