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USAのコルベット・ヴァーサス・デンプシーから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様。ロイ・アシュベリーはおそらくハンプシャー州チンハム出身のパーカッショニスト、ラリー・スタビンズはブリストル出身の管楽器奏者で、2人とも60年代末期からロンドンのアヴァン＆フリー・ジャズ・シーンで活動。スタビンズは、センティピード、キース・ティペットズ・アーク、キース・ティペット・セプテット、ペーター・ブレッツマン・テンテット等への参加でも知られているかも知れない。本作は、77年にUKビード・レコードからリリースされたデュオ名義唯一のアルバムで、メンバーは、各種パーカスのアシュベリー、サックスのスタビンズの2人。全編に渡ってコール＆レスポンスを軸としたフリー・インプロヴィゼイションを展開していて、打楽器と打楽器以外のモノを使った様々な音を出すパーカス群と、時折篳篥や笙のような音色を交えた喋る感じのサックスが交叉。それ程激しい炸裂や爆発はしなが、常にお互いが反応し合う緊張感は十分で、着地点不明の宙吊り感の連続が、古代の原初的スピリチュアルさ(例えばスリーヴのテル・ブラク遺跡の粘土埴輪のイメージ)に収束する印象。チョコマカとしたパーカス群の可愛らしさと、ふとした瞬間に浮かんでは消える雅楽的美しさが、結果として妙な味わいを生んでいて、正しくサイケで面白い好盤と思う。
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輸入盤／限定プレス
(Psyche/Experimental,Avant-Garde,Free Jazz / Paper-Sleeve CD(2020) / Corbett vs. Dempsey/USA)
Roy Ashbury(per)
Larry Stabbins(sax)
Produced by Unknown
収録曲目
1.Rough Cut
2.Fire Without Bricks
3.Wych Elm
4.Maldoror
5.Puff!
6.Formants Of The Deep
