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USAのクラフティ・ハンズ・ミュージックからのリリース。フランク・ワイアットは、ハッピー・ザ・マン、オブリヴィオン・サン等での活動で知られるキーボーティストで、本作は19年に自主制作盤としてリリースされた初のリーダー・アルバム。マーキー／ベルアンティークが19年輸入盤にオビ・解説を付けた国内流通盤、邦題は「時代精神」。クレジット・メンバーは、ワイアットを軸に、キット・ワトキンス、スタンリー・ホワイテイカー、リック・ケンネル、マイク・ベック、ロン・リドル、デヴィッド・ローゼンタル、ジョー・ベルガミニ、クリフ・フォートニーの新旧ハッピー・ザ・マン組の他、デビッド・ヒューズ、ビル・ブラッゾのオブリヴィオン・サン組、ワイアットとホワイテイカーの06年連名アルバムに参加していたピーター・プリンシオット、クリス・マック等々が曲によって適時参加。元々ハッピー・ザ・マンの新作として構想されていたが、制作途上で幅が広がった結果、ワイアット＆フレンズというプロジェクト名義でのリリースになったらしい。概ね、多彩かつ華麗なワイアットのピアノ＆キーボードを核とした、絵に描いたようなシンフォニック・プログレ調サウンドを展開していて、新旧メンバー達が全員参加していることも手伝ってか、ハッピー・ザ・マン的リフ＆フレーズ、メロディも満載。よく練られた畳み掛けるアレンジとエレガントな楽曲、流暢で上等な演奏が、非常によいバンランスで同居していて、全体に濃密でともかくも流していて心地好い。C.S.ルイスのファンタジー小説「スペース・トリロジー」をモチーフとした、後半のクラシカルな組曲も含め、上質なシンフォニック・プログレ系の好盤と思う。
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マーキー盤
(Progressive/Symphonic,Classic / Jewel-case CD(2020) / Belle Antique,Crafty Hands Music/Japan,USA)
Frank Wyatt(p,kbd)
Stan Whitaker(g,vo)
Kit Watkins(kbd,sounds)
Rick Kennell(b)
Ron Riddle(ds)
Mike Beck(per)
David Hughes(b)
Bill Brasso(ds)
David Rosenthal(kbd)
Andrew Colyer(kbd)
Peter Princiotto(sitar)
Chris Mack(ds)
Joe Bergamini(ds)
Cliff Fortney(vo)
Help In Arranging And Orchestrating by Peter Princiotto
Produced by Unknown
収録曲目
01.Zeitgeist/時代精神
02.Leaving/リーヴィング
03.Twelve Jumps/12のジャンプ
04.Eleventh Hour/11時
05.The Approach/アプローチ
06.Fred's Song/フレッドの歌
"Perelandra Symphony In D-Flat Major/ペレランドラ交響曲 変ニ長調":
07.To Venus (Mvt. I, Andante)/トゥ・ヴィーナス (Mvt. I アンダンテ)
08.The Green Lady (Mvt. II, Allegretto Con Moto)/グリーン・レディ (Mvt. II アレグレット・コン・モート)
09.The Golden Feast (Mvt. III, Allegro)/ゴールデン・フィースト (Mvt. III アレグロ)
10.Blessed Be He (Mvt. IV, Presto)/彼に祝福を (Mvt. IV プレスト)
