フランスのソレイユ・ズールから、デジパックでのリリース。ダイ・カートは、フィンランドのカヤーニ出身のグループで、アッテ・ケンッパイネンが中心となって13年に結成されている。14年にライヴ活動を開始、17年に自主制作でファースト・アルバムをリリースした。本作は、20年にリリースされたセカンド・アルバムで、国内のマーキー/ベル・アンティークが輸入盤にオビ・解説を付けた国内流通盤、ライナーは登美隆之。メンバーは、ケンッパイネン、ヴィッレ・シルヴィオ、オスモ・サーリネンの3人に、新たにトンミ・ルオッツァライネン、ローペ・ペルコネンを加えた5人編成。概ね、マグマ的ズール&ファンク・ジャズロックを基調に、ルインズ的ジャンク&ハードコア色や、ザッパ的プログレ色を織り交ぜたサウンドを展開。本人達が「コロニエル/Koloniel」と呼ぶ、コバイア語とはちょっと違う架空言語多用のボーカルで歌われる、ダイ・カート星なるコバイア星との架空連星を舞台とした、地球からの入植者同士の愚かな戦争がモチーフのコンセプト・アルバム。非常に饒舌なケンッパイネンのベースとボーカルを軸に、軽快に飛び交うギター、堅実にツボを押さえるキーボード、派手なドラムが一体となって盛り上がる演奏は、ともかくもバンド感十分で素直にカッコいい。奇数拍子を交えた細かいキメの多い楽曲と、次々とリフやフレーズが繰り出され場面が転換する畳み掛けるアレンジは圧巻で、豊富なアイデアとバカテクな演奏が見事なマッチングを見せる。全体に、ユーモラスさがある程度担保された暗くない曲調で聴きやすく、ハイテンションで疾走する文句なしの好盤と思う。カッコよし!。
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マーキー盤
(Progressive/Psyche,Zeuhl Jazz Rock / Digi-Pack CD(2020) / Belle Antique,Soleil Zeuhl/Japan,France)
Atte Kemppainen(vo,b,per,g,kbd,ds,effect)
Ville Sirvio(g,voice,effect)
Tommi Ruotsalainen(g,vo)
Roope Pelkonen(kbd,effect)
Osmo Saarinen(ds,per,vo)
Produced by Unknown
収録曲目
1.Hanshin/ハンシン
2.Dai Koronenn/ダイ・コロネン
3.Helvet Sttroi II/ヘルヴェト・ストロイ II
4.Willargh/ウィラーグ
5.Zobehr-Dai/ゾベール・ダイ
6.Wehr Mahru/ウェル・マハル
7.Moa Orgata/モア・オルガタ
8.Hertz Komatt/ヘルツ・コマット