国内のベル・アンティーク/マーキーから、SHM-CD&19年新規リマスター、限定ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙ジャケ仕様、音質はクリア、多分初紙ジャケ化。タイムは、元スポンティニアス・コンバッションのマーゲッツ兄弟が、74年にロンドンで新たに結成したグループで、本作は75年にUKバークからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、ゲイリー・マーゲッツ、トリス・マーゲッツ、アレク・ジョンソン、ジェフ・リーの4人編成で、プロデュースはコニー・プランク。イエスとジェントル・ジャイアントを足して割って、さらにハード・ロック寄りにしたようなサウンドを展開していて、ハード・ロックとプログレの狭間を行く面白い内容。炸裂感のあるツイン・ギターとヘヴィなリズム隊による演奏は、完全にハード・ロックのマナーなのだが、ハイトーンで透明感のあるボーカル&コーラスや、あまりブルース色のないギター・リフ、スティーヴ・ハウ的な速弾きを盛り込んだソロ、変拍子とポリリズムが交叉するアレンジは、イエスとジェントル・ジャイアントの要素が混在している印象。ストレイ・ドックの「スレイヴ」を少し彷彿させる1曲目も含め、全体にブリティッシュ的寸止めポップ感もあって、メインストリームには浮上出来ないB級感が漂うが、決してアンダーグラウンドなサウンドではなく、その煮え切らなさがまた味わい深い。ゴリゴリのハード感とプログレ的洗練感が同居する、奇妙だがカッコいいプログレ・ハードの好盤と思う。カッコよし!。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
マーキー盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Psyche Hard/Progressive / Paper-Sleeve SHM-CD(2019 Re-master) / Belle Antique/Japan)
Gary Margetts(g,kbd,vo)
Alec Johnson(g,vo)
Tris Margetts(b,vo)
Jeff Leigh(ds,per,vo)
Producerd by Conny Plank
収録曲目
1.Shady Lady/シェイディ・レディ
2.Turn Around/ターン・アラウンド
3.Violence/ヴァイオレンス
4.Yesterday, Today, Tomorrow/イエスタディ、トゥデイ、トゥモロー
5.Dragonfly/ドラゴンフライ
6.Liar/ライアー
7.Hideout/ハイドアウト
8.Steal Away/スティール・アウェイ