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スウェーデンのフラウド・ジェムスから、70年のデモ音源4曲をボーナスで加えての、10年新規リマスターでのリシュー。既発のUKキッシング・スペル盤(廃盤)よりも音質はよくなっている印象。ドッグフィートはシュロップシャー州シュルーズベリー出身のグループで、本作は70年にUKリフレクションからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、トレヴァー・ポーヴェイ、アラン・ピアース、デイヴ・ニコルズ、デレク・ペリーの4人編成で、プロデュースはアンドリュー・キャメロン・ミラー。ともかくも、オリジナルLPが6ケタを超えるプレミアム・アイテムとして、コレクターの間では著名なアルバム。概ね、クリアー・トーンを多用するツイン・ギターを中心とした、ブルース・ロックというかハード・プログレというか、ある意味いかにもブリティッシュ的な煮え切らないサウンドを展開していて、例えばウィッシュボーン・アッシュのメロディアスで哀愁のあるナンバーを、もっと薄曇りにしたような曲が並んでいる印象。このアンバーな内省的哀愁感は、ハード・ロックというよりはプログレのマナーに近い感じで、全体に漂う透明感のある泥臭くないブルース色は、柔らかいハード・ロックという奇妙な状態を生んでいて、ちょっと独特の佇まいと捨て難い寸止め感を放つ。ブリティッシュ・ロックの深いところの1枚で、無理にチェックすることはないと思うが、プレミアム云々を抜きにしても、このしつこくない哀愁のメロディアスさは初心者にも親しみやすいかも知れない。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Blues Hard/Blues,Progressive / Jewel-case CD(2010 Re-master) / Flawed Gems/Sweden)
Trevor Povey(g,vo)
Alan Pearse(g,vo)
Dave Nicholls(b)
Derek Perry(ds)
Produced by Andrew Cameron Millar
収録曲目
01.For Mary
02.On The Road
03.Sad Story/Reprise
04.Now I Know
05.Since I Went Away
06.Clouds
07.Evil Woman
08.Armageddon
09.For Mary And Child
bonus track(studio demo 1970):
10.Theme
11.Armageddon
12.On The Road
13.Now I Know
