韓国のビッグ・ピンクから、10年リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様で、リリック・インサート2枚、インナーバッグ入、多分初CD化。ジム・スペンサーはミルウォーキー出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、本作は74年にUSAアカシックからリリースされたセカンド・アルバム。スペンサーを軸に、リチャード・トーマス、マイク・ページェント、ゲイリー・ケンプ、ケント・カーペンター、スーザン・トーマス等々の、前作にも参加していたメンバーも多くいるのだが、何と云っても本作の主導権はジ-クムンド・スノペック3世で、全体に一風変わったプログレ色のあるフォーク・ロック作品に仕上がっている。カントリー調の1曲目を除けば、ほぼフォーキー・プログレまたはアシッド・フォークと呼べるチューンが多く、2,3曲目はメロトロンやピアノがフォークとは明らかに違う味わいを生んでいて、さらに4~8曲目の流れは最早ブリティッシュ系のフォーキー・プログレといった印象。全体に、楽曲自体はスワンプ系フォーク&フォーク・ロックの範疇なのだが、スノペックのキーボード群や管楽器が奇妙なマッチングをみせていて、アレンジも独特で味わい深く美しい。特に、リフ・ラフやマーク・アーモンドに近似するブルース基調のジャジーな4,10曲目辺りは、くぐもったブリティッシュ感と盛り上がりが素直にカッコよく、5~8曲目の初期ニック・ドレイク的な美しい哀愁も含め、かなりの掘出し物的好盤と思う。ともかくも、とても心地好い。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Acid Folk/SSW,Progressive,Swamp / Paper-Sleeve CD(2010 Re-master) / Big Pink/Korea)
Jim Spencer(vo,ac-g)
Sigmund Snopek III(kbd,mltrn,fl,strings,vo)
Jay Borkenhagen(sax,fl,el-g)
Richard Thomas(ac-g,el-g,vo)
Mike Pageant(ac-g)
Gary Kemp(el-g)
John Nebi(ac-g)
Kent Carpentier(ac-g)
Tom Ruppenthal(b)
Rob Fixmer(ds,per)
Jim Gorton(per,vo)
Alan Ek(hmca)
Susan Thomas(vo)
Sue Francheschi(vo)
Produced by Mike Pageant
収録曲目
01.Second Look
02.No Place To Land
03.There Comes A Time
04.What Am I Doing Here?
05.Just A Little Time With You
06.Laura Fair
07.Interlude
08.Lament
09.Next To You
10.The Devil Is A Fat Man