& 
!
UKのエンジェル・エアーからのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はわりとクリアで迫力もあってよい。ザ・デヴィアンツは、ミック・ファーレンが中心となって67年にロンドンのラドブローク ・グローヴで結成されたグループで、ブリティッシュ・アンダーグラウンドのサイケ・シーンを代表する存在の1つ。結果としてピンク・フェアリーズの母体ともなった。本作は、67年にUKアンダーグラウンド・インプレサリオスから自主制作盤としてリリースされたファースト・アルバムで、オリジナルLPは6面開きポスター・スリーヴ。メンバーは、ファーレン、シド・ビショップ、コード・リーズ、ラッセル・ハンターの4人編成が基本で、曲によってダンカン・サンダーソン等のゲスト参加の他、クレジットにはないオシレーターによる効果音やメロトロン、ハーモニカ等々も入る。プロデュースはジョナサン・ウェバー。歌というよりは語りに近いファーレンのボーカル、意外に達者でツボを心得たビショップのギターとリーズのベース、すでにドカスカなハンターのドラムによる演奏は、特段に上手いわけではないがハマりがいいというか、例えばピンク・フロイドのファーストのような的を射たサイケ感満点。ガチャガチャしたヘヴィ・サイケからルーズなブルース、壊れたポップ・サイケ、コラージュ、ノイズ・フラグメントが飛び交うカオティック・ドローン、ユルユルのアシッド・フォークまで、全体にアート・ロック・サイケとしか言い様のない猥雑さとアシッド感を放つ。初期フロイド、ジュライ、トゥインク等々と同じ香りが漂う、正しくサイケで文句なしの好盤と思う。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Psyche/Art Rock,Blues,Garage,Experimental / Jewel-case CD(2013) / Angel Air/UK)
Mick Farren(vo,p)
Sid Bishop(g,sitar)
Cord Rees(b,ac-g,vo)
Russ Hunter(ds,vo)
Duncan Sanderson(vo,mumbling)
Stephen Sparkes(vo,mumbling)
Jenny Ashworth(vo,mumbling)
Producerd by Jonathan Weber
収録曲目
1.Opening
2.I'm Coming Home
3.Child Of The Sky
4.Charlie
5.Nothing Man
6.Garbage
7.Bun
8.Deviation Street
