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USAのライオン・プロダクションから、71年のアルバム未収シングル両面２曲をボーナスで加えてのリシュー。ア・ボーリャはリオ・デ・ジャネイロ出身のグループで、レナトとセサルのラデイラ兄弟が65年に結成したザ・バブルズを母体としている。ストーンズ等のコピー・バンドとして活動していたが、次第にオリジナルを演奏するようになり、70年にア・ボーリャに改名した。本作は、73年にブラジルのコンチネンタルからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、ペドロ・リマ、レナト・ラデイラ、リンコウン・ビッテンコウルト、グスタボ・シュローテルの4人編成を基本に、曲によってサックス＆フルート、ピアノ等が適時ゲスト参加、プロデュースはファビアン・ロス。わりと濃密なハード・サイケというか、ヘヴィ・サイケ・プログレ的サウンドを展開していて、全体にわりと洗練されたサイケ感という印象。時々2本になる太いブルージー・ギターがカッコよく、曲によってハモンド・オルガンやピアノ、管楽器も飛び交うのだが、南米的暑苦しさはあってもそれ程ヨレは感じられず、演奏はけっこう重厚で上手い。楽曲はブルースを基調としたものが多いが、サイケ、ジャズ・ロック、フォーク等々の要素がゴタ混ぜにミックスされていて、時折プログレ的展開や盛り上がりも見せる。クリーム的ブルージー・サイケから、フロイド的サイケ・プログレ、ハンブル・パイ的スワンプ・ロックなどなど、明る過ぎず暗過ぎずの楽曲を濃密な演奏で聴かせるセンスのよいサウンド。例えば、ヴァーティゴやネオン辺りの諸作と同じ香りを放っていて、サイケ愛好家もプログレ愛好家も楽しめる掘り出しモノ的好盤と思う。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche/Progressive,Hard,Blues / Jewel-case CD(2009) / Lion Production/USA)
Pedro Lima(g,hmca,vo)
Renato Ladeira(org,farfisa,g,vo)
Lincoln Bittencourt(b,vo)
Gustavo Schroeter(ds,vo)
Luiz Eca(el-p)
Ion Muniz(fl,sax)
Tomas Improta(p)
Produced by Fabian Ross
収録曲目
1.Um Passo A Frente
2.Razao De Existir
3.Bye My Friend
4.Epitafio
5.Tempos Constantes
6.A Esfera
7.Neste Rock Forever
bonus track(1971 single):
8.Sem Nado
9.18.30 - Parte1/Os Hemadecons Cantavam Em Coro Choooo
