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UKのA&Mからのリシュー。レイ・マンザレクはイリノイ州シカゴ出身のキーボーティストで、何よりザ・ドアーズでの活動で知られるビッグ・ネーム。本作は、83年にUSAのA&Mからリリースされたソロ名義サード・アルバムで、タイトル通りカール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」のロック＆ポップス・アレンジ作品。クレジット・メンバーは、マンザレク、テッド・ホール、ジャック・クリプル、ダグ・ホッジス、ラリー・アンダーソン、アダム・ホルツマン、マイケル・リースマン等々で、他に10人を超える男女混成ボーカル隊やオーケストラが入る。アレンジは、バンドがマンザレク、オーケストラ＆ボーカル隊がリースマン(指揮兼任)、フィリップ・グラスとクルト・ムンカーチの共同プロデュース。原曲のラテン語のままで歌われる、わりと本格的な混成ボーカル・パートと、キャッチーなロック＆ポップス・アレンジのバンド演奏とのミスマッチ感満点で、その中途半端さと変テコさが妙なエグ味を放っていてけっこう楽しめる。全体としては決してマグマ的ではないが、随所で『マグマのカルミナ・ブラーナ感』が浮き彫りになるという妙なことになっていて、結局「カルミナ・ブラーナ」はそのままではロック＆ポップス・アレンジに向かないと証明してしまってる感もある。グラスのアイデアをマンザレクとリースマンが具体化したと思われ、全体としてのB級感は否めないものの、ブルースやスカ、ジャズ・ロック、シンフォニック・プログレ、ポップス等の要素を織り交ぜたアレンジは十分に真っ当。ともかくも、楽曲自体が濃密で素晴らしく、それなりの手応えはちゃんとある好盤と思う。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Heavy Symphonic,Classic,Pops / Jewel-case CD(1992) / A&M/UK)
Ray Manzarek(p,org,kbd)
Ted Hall(g)
Jack Kripl(sax,fl)
Doug Hodges(b)
Larry Anderson(ds)
Adam Holzman(syn)
Michael Riesman(syn)
Catherine Aks(vo)
Ma Premm Alimo(vo)
Bruce Fifer(vo)
Maryann Hart(vo)
Cindy Heuues(vo)
Dora Ohrenstein(vo)
Elliot Levine(vo)
Imball Wheeler(vo)
Michael Hume(vo)
Patrick Romano(vo)
& Others
Orchestra Arranged & Conducted by Michael Riesman
Produced by Philip Glass & Kurt Munkacsi
収録曲目
"Destiny: Ruler Of The World":
01.The Wheel Of Fortune (O Fortuna)
02.The Wounds Of Fate (Fortune Plango)
"Springtime":
3.The Face Of Spring (Veris Leta Facies)
04.Sunrise (Omnia Sol Temperat)
05.Welcome (Ecce Gratum)
06.The Dance (Tanz)
07.Sweetest Boy (Dulcissime)
08.If The Whole World Was Mine (Were Diu Werlt)
"In The Tavern":
09.Boiling Rage (Estuans Interius)
10.The Roasted Swan (Olim Lacus)
11.In The Tavern (In Taberna)
"The Court Of Love":
12.Love Flies Everywhere (Amor Volat)
13.A Young Girl (Stetit Puella)
14.Come, My Beauty (Veni Veni Venias)
15.The Lovers (Blanziflor Et Helena)
"Destiny: Ruler Of The World":
16.The Wheel Of Fortune (O Fortuna)
