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UKのフィー！から、コンプリート3枚組ボックス・セットでのリリース。コーティング・ボックス入。ピーター・ハミルは、ロンドン出身のシンガー＆シンガー・ソング・ライター(SSW)で、何よりヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーター(VDGG)のリーダーとして知られていると思う。ソロとVDGGで現在も現役で活動を続ける孤高の巨人。本作は、14年にリリースされた36枚目のソロ・アルバム。全てハミル1人によるパフォーマンスで、ボーカルとギター、ギター・シンセを中心としたサウンドだが、ダークな楽曲や内省的な歌詞はいつも通りながら、40～50分間切れ目なく続くドローン感の強い組曲的構成は少し様子が違っている。というのも、『いつも私はある程度のアイデアを持ってレコーディングに臨むのだが、今回はほぼアイデアなしでスタートして、インプロヴィゼイションを重ねながら制作した』とあって、その結果として「the CINE」と「the SONGS」の2つの異なった解釈によるバージョンと、レコーディング過程を再構成した「the RETRO」が出来上がったということのようだ。ダーク感十分のドローン的空間に、クリアーなボーカルが響き渡る淡々とした印象のサウンドだが、ある意味優れて瞑想的で、浮かんでは消えるギターのリフやノイズ的フラグメント、ドローン感は素直に心地好く、適度にカオティックで変化もあって、ハミル然とした内省的ダンディズムが重くずっしりとした手応えで迫ってくる。VDGG程派手ではないが、VDGGの根幹が形を変えて顕われている感じで、深くハマれる何かは確実にある。同時リリースの1CD盤は「the CINE」、LPは「the SONGS」で、「the RETRO」は本作のみの収録。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,SSW / 3CD BOX(2014) / Fie!/UK)
Peter Hammill(vo,all instruments)
Produced by Peter Hammill
収録曲目
(Disc1 "the CINE"):
01.In overview
02.The last time
03.Never wanted
04.As for him
05.Nowhere special
06.Piper Smile
07.Wanted to belong
08.This might....
09.Inklings, darling
10.Be careful
11.Alien Clock
12.Drifting through
13.Washed up
14.Rumpled sheets
15.Fool-proof
16.Can't get home
17.Washed away
18.Back road
19.The line goes dead
20.He turns away
21.Hooks
(Disc2 " the SONGS"):
01.Upon a Sixpence
02.Someday (The Piper Smile)
03.Vai Lentissimo
04.Disrespect (In Kabuki-cho)
05.An Outlier
06.The Whole Thing Through
07.Best Wishes
08.Passing Clouds
09.Not Going Anywhere
10.Until
(Disc3 "the RETRO"):
01.SixSlowOut
02.KabukiCloudSome
03.TenorElseAny
04.57WishesUntil
