イタリアのヴィニール・マジックからのリシュー。オディッセアはミラノ近郊のビエッラ出身のグループで、ロベルト・ゾーラやエンニオ・チンギーノが在籍していたパウ・パウというビート系グループを母体として、ルイジ・フェラーリが加入した後にオディッセアに改名した。本作は、73年にイタリアのリフィからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ロベルト・ゾーラ、ルイジ・フェラーリ、エンニオ・チンギーノ、アルフレド・ガローネ、パオロ・チェルラーティの5人編成、プロデュースはサンドロ・コロンビーニ。オリジナルLPがそれなりのプレミアム・アイテムとしてコレクターには知られる存在で、全体にメロディアスで哀愁のある泣きのシンフォニック・プログレを展開。初期ジェネシス、特に「ナーサリー・クライム」と「フォックストロット」辺りに影響を受けたであろうオルガン&シンセ、ギターを中心としたバックに、イヴァノ・フォッサーティやリカルド・コッチャンテを彷彿させる、枯れたしゃがれ声ボーカルが絡む。突出した派手なインパクトはないが、12弦ギターも使ったフォーク・ロック的なパートと、ヘヴィ・シンフォニック的で重厚なパートのバランスがよく、地中海音楽をバックボーンとした牧歌的な味わいも悪くない。枯れた味わいとプログレ的ヘヴィネスの同居具合は、まだ未熟で煮え切らなさもあるものの、このプカプカしたイモっぽさはけっこう心地好く、ボーカルとヘヴィなパートもカッコよさがあって、けっこう捨て難い。プレミアム云々を抜きにしても、イタリアン・プログレ愛好家ならわりと素直に楽しめる好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Heavy Symphonic / Jewel-case CD(1989) / Vinyl Magic/Italy)
Roberto Zola(vo,g)
Luigi Ferrari(g)
Ennio Cinguino(kbd)
Alfredo Garone(b,g)
Paolo Cerlati(ds)
Produced by Sandro Colombini
収録曲目
1.Unione
2.Giochi Nuovi - Carte Nuove
3.Crissalide
4.Cuor Di Robino
5.Domanda
6.Il Risveglio Di Un Mattino
7.Voce
8.Conti E Numeri