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スウェーデンのトーン・アームからのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアで迫力もあってよい。サミーは、元ジンハウスのジェフ・シャーキー、元オーディエンスのキース・ジェメル、元クォーターマスのミック・アンダーウッド等々が72年に新たに結成したグループで、本作は73年にUKフィリップスからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、シャーキー、ジェメル、アンダーウッド、ミック・ホジキンソン、ポール・シモンズの5人編成で、ルイ・オースティンとジョン・ロード(ex.ディープ・パープル,etc)の共同プロデュース。概ね、ブルースとR&Bを基調としたブラス入りのブルージー・ポップ・ハードを展開していて、ハード・ロック然としたドカスカのドラムの上で、ギターやベースのヘヴィなリフに暑苦しいサックスが絡み、黒っぽいシャウト・ボーカルが炸裂する演奏はわりと素直にカッコいい。全体に楽曲はキャッチーだが、演奏はハイテンションで勢いがよくて重く、ポップ・ハードと呼べるサウンドなのに浮上出来ないB級感が漂っていて、半端な煮え切らなさも含めいかにもブリティッシュ的な印象。この、ジンハウス的なくぐもり感とポップネス、レイドバック感が交叉する捨て難いB級の味わいは、ブリティッシュ・ロック愛好家なら問題なく楽しめるのでは。本作リリース後程なくして、ジェメルがスタックリッジ加入の為脱退してグループは解散、アンダーウッドはストラップスを経てラフ・ダイアモンドへ、ホジキンソンはエジプトへ。シャーキーの消息は資料不足で判らなかった。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Pop Hard/Blues,R&B / Jewel-case CD(2012) / Tone Arm/Sweden)
Geoff Sharkey(vo,g)
Mick Hodgkinson(kbd,vo)
Keith Gemmell(sax,fl)
Paul Simmons(b,vo)
Mick Underwood(ds,per)
Martin Rushent(per)
Produced by Louie Austin & Jon Lord
収録曲目
01.Give Me More
02.I Ain't Never Loved A Woman (The Way That I Love You)
03.Sioux Eyed Lady
04.Boggle
05.70 Days
06.Get Into A New Thing
07.Jo Anne
08.Boggled
09.Who Do You Really Love?
10.Lady Lover
