イタリアのスピットル・レコード/ReRから、80年~81年のライヴ音源8曲(サイドC)をボーナスで加えての、限定アナログLPでのリシュー。重量ヴィニール使用の変則3面2枚組LP盤で、05年ReR盤CDと同じリマスター音源(ボーカスも同じ)、限定プレス。マサカーは、ヘンリー・カウ解散後にニュー・ヨークに移住したフレッド・フリスが、マテリアルのリズム隊のビル・ラズウェルとフレッド・マハーと共に80年に新たに結成したグループで、初お披露目ライヴはピーター・ブレグヴァット主催のヴァレンタイン・コンサートだったらしい。この時期フリスはアート・ベアーズとの平行活動で、81年にファーストをリリース後に活動停止となるが、98年にフリス、ラズウェル、チャールズ・ヘイワード(ex.ディス・ヒート,キャンバーウェル・ナウ,etc)のトリオで復活して08年まで再稼働し、4枚のアルバムをリリースしている。本作は、81年にフランスのセルロイドからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、前述のフリス、ラズウェル、マハーのトリオ編成。徹底した奇数拍子のリフ&フレーズの多用と、オーソドックスな曲進行のセオリーを無視した裏切りの展開が、ともかくも全編に渡って炸裂する痛快な1枚。このジャンクかつヴァイオレントなオルタナ&ポスト・パンク的サウンドは、当時フリスの線でカウやアート・ベアーズから追っていったリスナーにも衝撃を持って受け止められ、その後のフリスの諸活動やポスト・パンクの流れの源流の1つともなった。ジャンク/アヴァンギャルド系愛好家は要チェックの好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤/限定プレス
(Psyche/Avant-Garde,Alternative / Vinyl 2LP(2017 '05Re-master) / Spittle/ReR/Italy)
Fred Frith(g,vo,radio,casio)
Bill Laswell(b,tp)
Fred Maher(ds,per)
Produced by Fred Frith
収録曲目
Side A:
1.Legs
2.Aging With Dignity
3.Subway Heart
4.Killing Time
5.Corridor
6.Lost Causes
7.Not The Person We Knew
Side B:
1.Bones
2.Tourism
3.Surfing
4.As Is
5.After
6.Gate
Side C(bonus):
1.You Said
2.Know
3.Conversations With White Arc
4.Carrying
5.Bait
6.Third Street
7.3 O'Clock, June 21st, Get Down There & Do It
8.F.B.I.