& 
!
UKのユニバーサル／デッカから、未発表曲1曲とデモ・ヴァージョン３曲の計4曲をボーナスで加えての、01年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。キャラヴァンはケント州カンタベリー出身のグループで、ワイドル・フラワーズの発展的解散の産物として、最後のメンバーだったパイ・ヘイスティングス、リチャード・シンクレア、リチャード・コフランを軸に68年に結成された。ソフト・マシーンやゴング、エッグと共にカンタベリー人脈の柱の1つで、幾度かの活動休止期間を経ながらも現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、70年にUKデッカからリリースされたセカンド・アルバムで、確か邦題は「キャラヴァン登場」。メンバーは、前作と同じヘイスティングス、リチャード＆デイヴ・シンクレア、コフランの4人編成を基本に、曲によってジミー・ヘイスティングスが適時ゲスト参加、バンドとテリー・キングの共同プロデュース。前作のソフト・サイケ調ポップネスをある程度担保しつつ、ジャズ・ロック色とプログレ色が独特のバランスで交叉していて、この煮え切らないゴッタ煮感と、エレガントさとイモっぽさの奇妙なせめぎ合いのような感覚は、この後このバンドの特徴的な個性として確立されていく。その意味では、「キャラヴァン登場」という邦題は厳密には正しくないけれども(当時日本初紹介という意味では必ずしも間違いとは言えないが)、本作の内容を上手く言い表しているようでもあって、ちょっと面白かったりもする。晴れやかなポップ調が軸のLP旧A面(1～4曲目)、インプロで盛り上がるプログレ調が軸のLP旧B面(5～8曲目)、どちらも各々味わい深く、特に旧B面群はカッコいいアンサンブルも堪能出来る好盤と思う。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Jazz Rock,Psyche,Canterbury / Jewel-case CD(2001 Re-master) / Universal/Decca/UK)
Pye Hastings(vo,el-g,ac-g,12-g,claves,per)
David Sinclair(org,p,hpcd)
Richard Sinclair(vo,b,tbrn)
Richard Coughlan(ds,congas,bongos,maracas,fingercymbals)
Jimmy Hastings(Brother James)(sax,fl)
Produced by Caravan, Terry King
収録曲目
01.If I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over You
02.And I Wish I Were Stoned / Don't Worry
03.As I Feel I Die
04.With An Ear To The Ground You Can Make It / Martinian / Only Cox / Reprise
05.Hello Hello
06.Asforteri
07.Can't Be Long Now / Francoise / For Richard / Warlock
08.Limits
bonus tracks:
09.A Day In The Life Of Maurice Haylett (unreleased 27th Feb 1970)
10.Why? (And I Wish I Were Stoned) (demo 7th Sep 1969)
11.Clipping The 8th (Hello Hello) (demo 7th Sep 1969)
12.As I Feel I Die (demo 7th Sep 1969)
