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国内のアルカンジェロ／ディスク・ユニオンから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様で、19年新規リマスター盤、歌詞掲載オリジナル・インナーバッグ入。トゥリドはストックホルム出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、69年のラジオ番組主催の新人コンテストで優勝して71年にデビュー、独特のアシッド・フォーク路線で82年頃まで活動した。本作は、71年にスウェーデンのサイレンスからリリースされたファースト・アルバムで、邦題は「ヴィトラの仮面」、多分初CD化。メンバーは、トゥリド、ケニー・ホーカンソン(ex.ケブネカイゼ)、ビョルン・イェーソン・リンド(ex.アトランティック・オーシャン,バルティク,etc)、パーレ・ダニエルソン(ex.テリエ・リピダル,ヤン・ガルバレク,etc)の4人を軸に、曲によってグレゴリー・アラン・フィッツパトリック(ex.アトランティック・オーシャン,サムラ・ママス・マンナ)、ヨアキム・スコグスベリ等が適時ゲスト参加。概ね、フワフワとした浮遊感満点のアシッド・フォーク調サウンドを展開していて、英語とスウェーデン語の歌詞のどちらも、クレア・ハミルやジョニ・ミッチェルっぽい淡さや清涼感に近似するが、最終的にはヴァシュティ・バニアン的浮遊感に収束する印象。わりとシンプルなギター、ピアノ＆オルガン、ウッド・ベースを基本に、時折フルート、エスラジ、ジュウズ・ハープ等が絡むアンサンブルと、細くて儚いトゥリドのボーカルとのマッチングが非常にいい塩梅で、ともかくも耳触りの心地好い好盤と思う。
アルカンジェロ盤／国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Acid Folk/Psyche,Folk,SSW / Paper-Sleeve CD(2019 Re-master) / Arcangelo/Japan)
Turid Lunquist(vo,ac-g)
Kenny Hakansson(el-g,ac-g)
Bjorn J:son Lindh(p,org,fl)
Palle Danielsson(b)
Gregory Allan Fitzpatrick(ezra)
Joakim Skogsberg(jew's harp)
Produced by Unknown
収録曲目
01.Song/ソング
02.Nyckelbanepigevisa/地下鉄のてんとう虫
03.To The Children Of Song My/子供たちへの唄
04.Going To Prison/ゴーイング・トゥ・プリズン
05.Vittras Vaggvisa/精霊ヴィトラの子守唄
06.Crystal Shade Of Loneliness/クリスタル・シェイド・オブ・ロンリネス
07.Problemvisa/プロブレムビザ
08.Sometimes I Think Age Is A Treasure/サムタイムズ・アイ・シンク・エイジ・イズ・ア・トレジャー
09.Play Macabre/プレイ・マカブル
10.Flowers/花畑
11.Palles Lat/パーレス・ロー
